中海・宍道湖でもできるか・・・

地域住民を巻き込んだ活動

オーストラリア・クイーンズランド州における海草保全活動を視察

 

國井秀伸(汽水域研究センター)

 

 地球規模での海草調査研究ネットワークを構築しようという計画が1998年に持ち上がり,その中核施設として「海草の研究情報ネットワーク(SeagNet)」が2000年に組織されました.このSeagNetの活動の中心となっているのがオーストラリアのクイーンズランド州におけるSeagrass-Watchの活動です.このクイーンズランドでの活動は,単に研究者による海草の調査研究活動ではなく,地域住民を巻き込んだ形での海草保全活動を展開している点に特徴があります.
Seagrass-Watchの活動は,宍道湖・中海をはじめとする日本の汽水域の保全にとって学ぶべきことの多い活動であると思い,平成13年度の文部科学省の在外研究(創造開発研究)による派遣により,平成13年12月17日から31日までの2週間,クイーンズランド州第一次産業局水産研究所(QDPI)を訪れ,その活動の一端に触れてきました.

 写真はその時のもので,中央の人Seagrass-Watchの生みの親とも言えるスチュアート・キャンベル氏,左側が若手のレン・マッケンジー氏.Seagrass-Watchの詳細についは今年のセンター恒例の新春研究発表会で紹介しましたが,当日参加されなかった方は是非QDPIのHPをご覧下さい
http://www.reef.crc.org.au/aboutreef/coastal/seagrasswatch.shtml).