２００２年もあと１週間足らずになりました．
この年は，中海・宍道湖にとって歴史的な一年となりました．２０００年夏の干拓中止決定に引き続き，沿岸地域の農業用水問題で水源確保の見通しが立ち，淡水化についても中止の決定がなされたからです．１９６３年に国営中海干拓淡水化事業が開始されてから，実に４０年の歳月が経過していました．
社会の大きなうねりの中で翻弄され，傷だらけのまま耐え続けた中海が，今，私たちの目の前に広がっています．この水域をどのように往時の豊かな湖に再生させ，人々がその豊かさを享受しつつ自然と共生していくにはどうしたらよいか？という大きな課題が浮かび上がってきました．汽水域研究センターは今後もこの重要な課題に全力で取り組んでいきます．
汽水域研究センターでは中海・宍道湖に関連する地元紙を中心とした新聞記事をアーカイブにしています．この１年の主な動きを，ヘッドラインで紹介します．
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（写真）中海「本庄工区」と森山堤．左上に中浦水門
