自己紹介, Introduction

大林(程木)夏湖 博士、非常勤研究員

Dr. Ohbayashi-Hodoki, Kako

 7月18日付けで非常勤研究員として雇用されました、大林(程木)夏湖と申します。大学院では、進化生態学(主に動物行動学)を専攻しておりました。植物や動物(魚類など)で観察される、一方向の一度限りの性転換(オスからメスへ、または、メスからオスへ:経時的雌雄同体)のタイミングを説明するモデルとして広く受け入れられている進化理論の一つに、サイズ有利性モデルがあります(Charnov 1982)。このモデルを、同時的雌雄同体(=成熟個体はオス・メスどちらにもなれる)の淡水棲巻貝に適用し、2個体が出会った時、どちらがオスになりどちらがメスになるかはどのように決まるかという「gender conflict」に着目した研究で博士号を取得しました(学術博士、東京大学大学院)。また昨年は、北海道大学大学院環境科学研究院に博士研究員として所属し、様々なテーマと材料(魚類・鳥類・植物・水生昆虫)を用いて研究を行っていた修士学生達と共に、基礎生態学と環境科学の融合を目指した研究を行いました。
 今後は、中海・宍道湖の環境修復のための調査・研究と、絶滅の危機に瀕している耐塩性植物の保全に関係する研究を行う予定です。よろしくお願いいたします。