汽水域研究センター大澤研究員が新種「チュラコシオリエビ」を発見しました

 汽水域研究センターの大澤正幸客員研究員と沖縄美ら海水族館の東地拓生さんが共同研究し,動物分類学の国際専門誌「Zootaxa」において,「チュラコシオリエビ Galathea chura」を新種として論文発表しました。このコシオリエビは,沖縄県恩納村沖の水深188 mから無人潜水艇によって採集されたもので,体に美しい赤い斑紋を持っています。この斑紋にちなみ,沖縄において「美しい」を意味する言葉である「ちゅら(chura)」を新種名としました。
 このコシオリエビの体の大きさ(はさみ脚の先端から腹部の後端まで)は,約15 mmと小型です。深海域のみならず,私たちの生活と関わりのある汽水域・海岸域にも,まだ「名前」が付いていない小型の動物がたくさん棲んでいると考えられます。生態系を正確に理解するためにも,その基盤となるこうした「種多様性」に関する研究を進めていくことが大切です。

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(掲載論文情報)
Osawa, M. and Higashiji, T. 2012. A new species of Galathea Fabricius, 1793 (Crustacea: Decapoda: Anomura: Galatheidae) from Okinawa, south Japan. Zootaxa 3264: 53-60.

(沖縄美ら海水族館HP)http://oki-churaumi.jp/info/news/

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