西谷3号墓復元模型

 

 西谷3号墓は、島根県出雲市大津町にある弥生時代後期(約1800年前)の墳丘墓で、出雲平野に根拠地を置いた大首長の墓と考えられる。法文学部考古学研究室が1983年(昭和58年)以来継続して発掘調和を行っているが、その規模や外表施設の壮大なこと、出土土器が大量でかつ各地からの搬入品がかなり含まれていること、埋葬施設の特異なことなどで注目され、荒神谷遺跡と並んで弥生時代の出雲を代表する遺跡として知られている。

 本模型は、往時の墳丘墓の姿を平面50分の1、立面30分の1に復元したものであり、出雲の王墓の威容を十分偲ばせるものである。
 1991年(平成3年)1月に東京で古代史シンポジウム「大和政権への道」(主催:全日空・朝日新聞社)が開催された際、これを後援したNHKが映像資料として製作したものを、同シンポジウム終了後に法文学部考古学研究室が研究資料として入手したものである。