About the Center
Towards a Richer Environment in Estuaries and Coastal Lagoons

汽水域研究センターの概要

 汽水域研究センターは、島根大学がわが国最大の汽水域に隣接しているという条件を生かし、そこで起こる様々な問題や課題の解決に向けた基礎的研究を推進するわが国唯一の汽水域研究機関として1992年に発足しました。また、1997年には中海に臨む地にセンター中海分室が附設され、これを拠点に、変化に富む汽水環境や個性豊かな汽水生物相の調査研究が学内外の共同研究者とともに精力的に取り組まれてきました。その結果、汽水域の自然の豊かさとそれを取り巻く社会的諸特性の多くの部分が明らかになると同時に、その豊かさは海陸双方からの影響と気象条件、及び人為的なインパクトが複雑に絡み合った変動系の中で、微妙なバランスを保ちながら成立している、ということも次第にわかってきました。
 こうした成果をふまえ、2002年4月、本センターは、「自然及び社会の複合系としての汽水域環境変動メカニズムの解明と汽水資源の有効利用への新たな枠組み」を構築するために、「汽水域多様性解析研究分野」と「汽水域環境変動解析研究分野」という2つの研究分野からなる組織に改組拡充されました。新センターでは、健全な汽水域生態系の保全とそれに深く関わる複雑な環境変動メカニズムを解明するための研究を推進するとともに、これまでの開発や利用で劣化した汽水域環境の修復に関する研究も視野に入れた総合的かつ学際的な研究及び教育を行うことにしています。また、この目的のためには短期的な観測・観察とは別に、長期的な視野に立った研究を推進することも必要であることから、本センターでは国際的なプロジェクトの観測サイトとしても貢献しうる長期的あるいは継続的研究にも力を注いでいきます。



基本理念

人間社会とそれを取り巻く自然環境の持続的発展を可能にするための汽水域の保全と利用

設立目的

・自然及び社会の複合系としての汽水域環境変動メカニズムの解明
・汽水資源の有効利用への新たな枠組みの構築


共同研究・海外調査等

 汽水域研究センターでは国内外の研究機関と、共通するテーマや緊急に解決すべき課題を絞り込んで共同研究を進めています。また、その調査研究フィールドは国内だけでなくアジア各地に広がりつつあります。


豊かな汽水環境を未来に生かす活動

2004/ 3/ 6 環境フェスティバルin益田
2003/ 3/ 8 松江市民と宍道湖クルージング
2003/ 2/ 2 くにびきメッセでおもしろ環境フェスティバルに参加




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